2012-01-01から1年間の記事一覧
フーリエ変換について、よくわからないまま使っているのが気になって、フーリエの定理の周辺を調べていた。区分的になめらかな関数についてはディリクレの定理から各点収束が言える。ディリクレの定理はリーマン-ルベーグの定理から示される。学部時代に講義…
先輩に連れられて、忘年会に出た。ほとんどが初対面で、大半は学問畑の人だったけれど、案外盛り上がり始発まで飲んでいた。低温物理は工学というより純粋な学問なのだなと再確認した。
母からの手紙を読みました。辛い内容で、一度には読めませんでした。 人間の屑は死ぬのが良いと思います。
職務に間接的にせよ役立ち、なおかつ自分一人だったら勉強しないような内容の教科書を読みましょうっちう勉強会を、職場の人を集めて立ち上げた。活動を始めて4, 5か月目くらいだろうか。内容は統計学で、現在は 自然科学の統計学 (基礎統計学)作者: 東京大…
年の最後に一つ憑き物を落とせた気がする。良かった。 いちいち何かと決別する必要もない。気恥ずかしさを感じても感情を口にする。
毅然とした強い意志の美しさに打たれた。愚痴を言うのは格好悪い。頭よく見せようと振る舞うのもダサい。人の心は外から見える。真正面から困難に向かう強い意志は目つきに現れる。客観的に見ればそこここに変わる機会はある。ただ、怠け心がそれを妨げる。…
これまでに持った財布と、これまでに付き合った女の子
温度を測るのに、ランダムな電子の運動の統計性を利用するものがある。ランダムな運動はホワイトノイズとして記録される。ホワイトノイズのスペクトル強度の絶対値が温度に依存するのでこれを利用する試みである。この測温では、ランダムな運動を利用するた…
Richard Feynman on the Clausius–Mossotti equation 英語版のWikipediaに Refraction for dense materials. He starts with the derivation of an equation for the index of refraction for gases, and then shows how this must be modified for dense ma…
技術報告を書いている。職務について半年間で調査した、自分の分野についてまとめるという内容である。これは一般に向けても公開されるというので、一応査読がついている。 これがなかなか難しい。どういう難しさか、内容に触れずに説明するのは難しいのだけ…
どうでもいいネタなのだけど最近ネットでよく見かける「色々と捗るぞ」というやつ、非常に英語っぽさを感じるのは俺だけだろうか。
最近は読書メモをブクログにつけている。自分が本を読むペースが把握できて楽しい。読みたい本をたくさんストックしておくと、つまらないなと感じる本に割くリソースを節約しようと思える。そこが良い。 今月は8冊読んだのだけど、そのうち最も面白かったの…
高校の頃、対数微分という技をならった。例えばという関数を微分するとき、まず両辺の対数をとり logy=xlogxとしてから両辺の微分をとり y'/y = logx+1 から、y' = x^x (logx+1)とする方法だった。もちろん対数関数の性質を理解していればこんなものは必要な…
東京アメッシュというサービスがあるのをご存知の方も多いと思います。 東京アメッシュのご紹介 雨から私たちの生活を守るために・・・ 生命をはぐくみ、生活に潤いを与え、飲み水にも利用される雨。 しかしその雨も、ひとたび集中豪雨が発生すると、浸水被…
なんであれ物理量を求めるためには、対象となる物理量と測定可能な物理量を関係づける方程式が必要だ。たとえば現在さかんに研究されるwatt-balance法では力を求めるのに電磁力を用いる。ここでは力を電気的な作用によるそれとバランスさせることで測定する…
ウィキペディアを眺めていた。プランクの法則は または と書かれる。一瞬「上の式に入れても下の式でなくね?」と思ってしまったがそれは誤りである。これはちょっとしたクイズにならないだろうか。 Q: 上で単純にν=c/λとするのは何が誤りか? ついでである…
物理量測定には相対測定と絶対測定というのがあって、相対測定では値のわかっている参照系を使ってターゲットの測定をするのに対し、絶対測定では参照系を用いません。 相対測定の利点は測定機器の系統誤差が効いてこないことが一つの利点でしょう。たとえば…
傾度風は屈曲した等圧線の存在下、気圧傾度力、コリオリの力と遠心力の釣り合いの結果として実現される。コリオリの力は気団の速度vに比例し、コリオリの力はvの2乗に比例するので、原理的にはありえない話でもない。さらに遠心力は台風の中心からの距離rに…
友人が大学院をやめるそうな。これは目出度い話で、なんでも高校の先生になるとか。学振研究員もやめるそうで。まーー優秀なこって。
映画になった天地明察を見てきました。「天地明察」という小説が映画になることは知っていたのですが、調べてみたらどうやら数学や天体観測・測量などが絡んでくるらしくてですね、気になって見に行ってみたのです。小説のほうは読んでないです。 内容には触…
ビーム状に絞られた縦波(例えば音波)が物体に当たり、反射と吸収が起こっているとする。この時物体に時間的に平均された力が働くことについてどういう理解ができるか。
職場の人の話ですが、頭の良い人は本当に筋の良い質問をしますね。彼のは徹底したゼロベース思考なのかと思いました。いろいろ学ばせてもらいたい。
問1 1 次元のゴムを考える. 温度T の等温環境において自然長からの変位x に対する復元力f を測定すると f = -ATx になった. A はT, x に依存しない定数である. さらに, このゴムのx を固定したときの熱容量を測定 すると, T, x に依存しない定数C だった. 最…
飲みかけのペットボトル入り炭酸飲料を保存する際、つぶして蓋をするのと加圧して蓋をするののどちらが炭酸が抜けにくいか?という問いですがようやく結論が出ました。 炭酸飲料から二酸化炭素が抜けていくとき、考えなくてはいけないメカニズムは二つありま…
三ツ矢サイダーの缶が一本39円だったから10本ほど買ってきた。コーラはしばらく飲まないかな。
熱力学楽しいしいろいろ脱線してみたけれども、さすがにそろそろ本丸に攻め込みたいところ。 RINのチラシの裏ブログ : コーラの炭酸を抜けないように保存したいんだけど ううむ。たしかにチラ裏だけれど中には実験してみた人の書き込みもあってなかなか健全…
共存系の熱力学的な自由度についてGibbsの相律というのが成り立つ。c種類の成分からなる物質がr個の相に分かれて平衡にあって共存する場合、この平衡状態の自由度fはf=c-r+2であるというのがGibbsの相律である。 証明は以下の通りである。c種類からなる一つ…
Gibbs-Duhemの関係の導出にはGibbsの自由エネルギーを使うというのが普通のように思う。でも別の熱力学関数を使っても求められる。 dF=d(U-ST)=TdS-pdV-dS*T-SdT+μdN また、Eulerの関係式F=-pV+μNからdF=-dp*V-pdV+dμ*N+μdNなのでこれらを連立させて SdT-Vdp…
(T,p,{N[i}})なる変数で記述される平衡状態において、混合理想気体における成分jについての化学ポテンシャルはμ[j](T,p)=μ0[j](T,p[j])となる。右辺は純物質jの系でのjの化学ポテンシャルである。なので混合気体のGibbs自由エネルギーは G(T,p,{N[i]})=ΣN[i…
前回書いた記事について補足がある。前回はGibbs-Duhemの関係式から議論を出発させた。Gibbs-Duhemの関係式は だった。ここでT,p,G_{i}が自由な変数というわけではないことに注意する必要があるということだ。自由度の数について考えると2成分2相系を考える…