2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

職場の人の話ですが、頭の良い人は本当に筋の良い質問をしますね。彼のは徹底したゼロベース思考なのかと思いました。いろいろ学ばせてもらいたい。

ゴムの熱力学

問1 1 次元のゴムを考える. 温度T の等温環境において自然長からの変位x に対する復元力f を測定すると f = -ATx になった. A はT, x に依存しない定数である. さらに, このゴムのx を固定したときの熱容量を測定 すると, T, x に依存しない定数C だった. 最…

炭酸飲料の件のまとめ

飲みかけのペットボトル入り炭酸飲料を保存する際、つぶして蓋をするのと加圧して蓋をするののどちらが炭酸が抜けにくいか?という問いですがようやく結論が出ました。 炭酸飲料から二酸化炭素が抜けていくとき、考えなくてはいけないメカニズムは二つありま…

サイダー

三ツ矢サイダーの缶が一本39円だったから10本ほど買ってきた。コーラはしばらく飲まないかな。

熱力学楽しいしいろいろ脱線してみたけれども、さすがにそろそろ本丸に攻め込みたいところ。 RINのチラシの裏ブログ : コーラの炭酸を抜けないように保存したいんだけど ううむ。たしかにチラ裏だけれど中には実験してみた人の書き込みもあってなかなか健全…

共存系の熱力学的自由度

共存系の熱力学的な自由度についてGibbsの相律というのが成り立つ。c種類の成分からなる物質がr個の相に分かれて平衡にあって共存する場合、この平衡状態の自由度fはf=c-r+2であるというのがGibbsの相律である。 証明は以下の通りである。c種類からなる一つ…

Gibbs-Duhem

Gibbs-Duhemの関係の導出にはGibbsの自由エネルギーを使うというのが普通のように思う。でも別の熱力学関数を使っても求められる。 dF=d(U-ST)=TdS-pdV-dS*T-SdT+μdN また、Eulerの関係式F=-pV+μNからdF=-dp*V-pdV+dμ*N+μdNなのでこれらを連立させて SdT-Vdp…

(T,p,{N[i}})なる変数で記述される平衡状態において、混合理想気体における成分jについての化学ポテンシャルはμ[j](T,p)=μ0[j](T,p[j])となる。右辺は純物質jの系でのjの化学ポテンシャルである。なので混合気体のGibbs自由エネルギーは G(T,p,{N[i]})=ΣN[i…

Henryの法則 (補足)

前回書いた記事について補足がある。前回はGibbs-Duhemの関係式から議論を出発させた。Gibbs-Duhemの関係式は だった。ここでT,p,G_{i}が自由な変数というわけではないことに注意する必要があるということだ。自由度の数について考えると2成分2相系を考える…

Henryの法則

Henryの法則はひとまずRaoultの法則から導出できる。Raoultの法則は溶媒Aと溶質Bの混合系において溶媒の飽和蒸気圧がであることを主張する。p_{A}^{0}は純物質のAの飽和蒸気圧を表し、x_{i}(i=A,B)でA,Bのモル分率を表すものとする。Bが希薄である時x_{a}は1…

研究のやりかた

LabVIEWというプログラミング言語を勉強している。学生実験でも使ったことがあるが、プログラミング言語と言ってしまうにはあまりに玩具っぽい言語だ。とういかバーチャルな計測・表示機である。 「LabVIEWは世界共通言語」 「できないと笑われますよ」 と言…

炭酸

以前、炭酸飲料について記事を書いた。飲みかけのコーラの炭酸が抜けにくくするために、ペットボトルのふたを閉める前に潰す、といううわさについてのやつだ。その時は「YES」と結論したのだけど、考えてみるとやはりよくわからなくなってしまう。 柳に燕*1 …