職務に間接的にせよ役立ち、なおかつ自分一人だったら勉強しないような内容の教科書を読みましょうっちう勉強会を、職場の人を集めて立ち上げた。活動を始めて4, 5か月目くらいだろうか。内容は統計学で、現在は
- 作者: 東京大学教養学部統計学教室
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 1992/08
- メディア: 単行本
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を読んでいる。しかし初学者同士で読みあわせていると、やはりわからないところが出てきてしまう。今日気になったのは有効という言葉について。efficient estimatorは有効推定量と訳されるわけだけど、有効と対になる日本語は当然『無効』なわけで、これが納得いかない。有効性というのは不偏かつ最小分散ということだし、ある統計量がクラメル=ラオの不等式において等号成立条件を満たすというだけの話じゃないのか。だとすれば有効とか無効とかじゃなく、程度問題に思える。だとすればefficientは効率的な、という意味ではないのか。
メンターが必要かもしれないと感じることがたまにある。職場を探せば専門家が見つかるだろうけど、相談員の技術相談件数に含めるとか含めないとかいう話になるとなんとなく面倒くさくなる予感がする。芯を外して飲み会の席で聞くくらいが丁度よいのだが。