授業がとりあえず一回りしたところで、適当に感想でも書こう。あ、でも授業名書くとgoogleからやってきちゃうかわいそうな子がでちゃうから止めておくけど。

月曜

授業なし。いきなりこれかよ。あ、でも一年生の演習のTAやります。古典力学の教科書をケプラーの法則から読み直すなんてことをしてますが、なかなか面白いです。科学史的な。

火曜

磁性体についての授業。パワポを使ってすすめるので、基本的に授業中に手を動かす必要が無い。結晶場の存在のため、軌道角運動量が消えるよ→謎解きは次回授業。
その次は宇宙物理。これはひどい。去年まで出席のみで単位が取れたので、今年もすべての専攻から単位乞食が集まってきた。しかし今年はレポートを課すらしい。「まじかよー」という野次。こういうところで学生が三流なんだよな、うちの大学は。もちろん俺も。

水曜

多体量子系の物理。すでに2回の授業を終えたが、いまだにフェッター・ワレッカの第二量子化のあたりをちんたらやってる。まだボース系だし1体演算子しか扱ってない。この先さらにクソ面倒くさい2体相互作用をやって、しかもフェルミ系でも同様に議論をしなくちゃいけない。もう授業名「第二量子化第一」でいいじゃん、という理系特有のギャグ発動。ちゃんと勉強したい人は自分で本を読もう。水曜は授業一つ。
この授業のあとに、他研究室のB4ゼミに出てみないかと誘われたので、出ることにする。近藤の金属電子論を読むらしい。マスターは発表しないらしいので、適当に茶々いれに行こう。

木曜

光と物質という授業。量子光学を専門にしている若い先生による授業で、人気が高い。先生の印象は「予備校講師」といったかんじで、授業のすすめ方も確かによく考えられている。いかし、原子の構造とかやっていて、学部物理+ε程度に見える。もっと進度速くていい気がするんだよ。
その次のコマは固体物理。前の日記にも書いているけど難しいです。色々と考えてます。
午後は英語のプレゼン授業。授業のTA曰く「去年はしゃべってれば単位が来た。今年はしゃべってるだけで金がもらえる」。それほど大変ではなさそう。

金曜

ハドロン物理という授業。ひどい。積分ひとつで15分くらいぐだぐだやってた。それも、留数定理のいちばん基本的な場合で。これには可能性としては二つある:先生が学生をなめているor授業の準備をしなかったので時間を稼ぎたかった。来週からは出ません。
んでもって次のQFTの授業は急に難しい。ポルチンスキーを訳した有名な先生の授業ということもあって、学生じゃないおっちゃんも授業を聴きに来てたりする。webで公開されているSrednickiのQuantum Field Theoryが教科書。この本で特徴的なのは、スピンごとに章が分かれていることらしい。しかし授業では伝統的な順番に沿って、KG場、Dirac場、ゲージ場の量子化をしてからくりこみに入るっていってたかな。
せっかく院に進むんだし物性研究するにしても、こういう数理的なものは持っていたいと思うし、授業も楽しい。日本の物性研究ではあまり数理的な研究は認められづらいと聞いたけどね。とりあえずかっこいいじゃんw
午後は低温現象の物理。今のところ休講が続いている。ちなみに来週も休講。いじょう。
一週間の最後は統計物理。まだ講義計画しか聞いていないけれど、面白そうだと思った。リミットサイクル振動子系とか言っていたが、本当にやるのか。アウトラインで広げた大風呂敷をどこまで小さく畳むのか見所ですらある。



以上が今期の授業の現在の感想。あさいちの授業が多いけど、今のところ全部出られてる。これは奇跡か。