ナツガクのまとめ2

なんか途中からですます調になってしまった。

2日目

2日目からは講義が始まる。三日間の集中講義であるが、各分野の第一線の先生方をお招きしてお話していただくということでナツガクのメインの座に相応しい。僕は低次元電子系における共形場の理論で有名な某K先生の講義を聞くことにしたのだが、如何せん人が多くて驚いた。100人を優に超える人数が一部屋にあつまり、僕は最後列で講義を聞く羽目になってしまった。内容はとても丁寧で面白かった。共形場の理論のアウトラインということで、思想的な部分から面白く説明をしていた。対称性が何とかとおっしゃっていて、おそらく非常に深い部分に美しさを持った理論なのだろうが俺にはよくわからなかった。まあ、イントロだからなんとなく話は進んでいった。物性は深い。


昼飯の後はGSがあった。簡単に言えば、さまざまな分野の人が集まって各々の分野紹介をしましょうという趣旨の発表会みたいなものである。うちの班員の発表内容は、実験系が液体金属、エキシトニック絶縁体、有機導体、強磁場で、理論系がTI(自分)、ガラス、MDだった。中でもエキシトン関連の話題はナツガク全体を通じて何度も耳にした。なんでもエキシトンBECを起こしているエキシトニック絶縁体の候補物質があるとかないとかで、ちょっとした流行になっているらしいのだ。あと発表者の子がものすごい美人だった。色々聞きたかったけれど、なんかタイミングが合わず結局質問できず仕舞いだった。下心なんてちょっとしかなかったのに・・・(冗談っすよ。そんな怖い顔しないで!)
少し毛色が違ったのがチューターさん*1twitter上で生物学クラスタが「ジュラシックパークの実現可能性について」というテーマを真剣に論じていることにヒントを得て、物理のポピュラーサイエンス化というテーマのディスカッションをしました。「物理は面白さを理解するための素養をみにつけなきゃいけないから、そういう意味でハードルが高い」「それを言っちゃおしまいでしょう」そのとおりだった。みな共通していたのが「大学でどんなことをやっているの?」という質問に対する回答らしい。まあ、頑張ろうぜ。みんな。


そうこうしているともう夕食の時間だ。このときまたtwitterでいつも物理のアドバイスをしてくださる先輩にお会いした。なんとナツガクの副校長という偉大なお方でした。話しかけてくださって非常に嬉しかったです。


部屋からの眺め。


2日目の飲み会では某K先生とお話をすることができました。去年からうちの大学に研究室を構えた先生の前所属がK先生の所だということもあり、まあ何かしら話題はあるだろうと考えて、ドクターの方々と3人くらいで話しているところに飛び込んで行きました。気を使っていただいて、自己紹介する隙をもらえました。うちの研究室の助教はある意味有名人らしくて、K先生からもいろいろとお話を聞くことができました。楽しかったー!この飲み会でもまた別のtwitter上の知り合いに出会いました。ESRという専門分野で一発でわかりました。分野の詳細はよく知らないのですが非常に頭のよさそうな方だと感じました。
飲み会は11時を過ぎたあたりで運営側による非公式企画(気になる人は来年参加してね)があったようで、半強制的に退場させられてしまいました。残念。翌日を考えて僕もそこでフェードアウトでした。グーグー。

3日目

三日目ももちろん朝風呂。
午前中は前日と同様に講義があったのですが、夜更かしのせいで結構眠かったです。話は低次元電子系の実験的なセッティングということで、スライドを使ったパートがありました。分数量子ホール系のカイラルエッジ流はいい対象らしいですね。トポロジカルに保護されているにもかかわらずエッジ流においてどうして不純物効果が出る(整数量子ホールではなく分数量子ホールに話を限定するのか)と言う疑問がありましたが、質問する勇気がなくて疑問は疑問のままです。「バカみたいなな質問をする人ほど伸びる」というボスの言葉を忘れた完全なる愚行でした。あんなに頭のいい人に囲まれながら聞けなかったとは。俺はバカです。


さて、3日目は微妙に緊張していました。自分のポスター発表があったからです。地味な内容なので人が興味を持ってくれるか心配でしたが、「トポロジカル」というキラーワードのおかげで人は尽きませんでした。2時間喋りっぱなしで非常にのどにキました。友人の友人が数人話しかけてくれました。いやぁ、こういう出会いもいいものですね!初めてのポスター発表は楽しかったですよ。

その後は分科会と言う口頭発表です。いくつか興味のあるテーマをチェックして聞きに行きました。空いた時間に海辺に行きました。ちょうどカニたちの帰宅時間だったらしくて、おびただしい数のカニたちが海から陸へ移動中でした。発表に遅れないように走ったりしたせいで、おそろしく汗をかきました。

カニのいる岩場で釣りしてるオッサンin逆光



飲み会では、来年度のスタッフ勧誘が行われていました。僕はスタッフにはならなかったのですが、一緒に鈍行で来た友人の一人はスタッフに抜擢されていました。おめでとう!勧誘から逃れてきたメンバーで飲んでいましたが、途中からS大の女の子が話に入ってきました。「あたしツンデレだからー」とか言っていて、なんか微妙になれなれしい雰囲気だったので「んあー、なんだこいつぁ」と思い席を移動しましたが、彼女はとても優秀な上に話術の天才でした。それがわかったのは次の日の夜ことでしたが。部屋に戻ってしばらく話していると飲み会から帰ってきた部屋メンバーがみんなそろって、いろいろな話をしました。中でもドクター中松の話題は相当に盛り上がった。大事なのはメンタルの強さ、ということで全員の意見が一致しました。なんのこっちゃ。さて、三日目もこれでおしまい。

*1:実はこのチューターさんもtwitterで以前より知り合いだったのだ