尊敬する先生

非常に尊敬している先生がいらっしゃる。その先生は頭の回転が恐ろしく早い。身分は助教ということになっているが、噂によると、自分の研究をしたいがために昇進を拒んでいるらしい。ありそうな話で、納得してしまう。学生の教育にも力をいれていらっしゃる上に、他大の研究室の評価などをごく率直に教えてくださる。演習で配られるプリントは、毎年修正が加えられ、他の既存のどんな演習書よりも優れていると思う。第一、数学的にあそこまで厳密に詰めた教科書は滅多に見ない。
いわゆる天才型の物理屋で、高校生の時に場の量子論を勉強していたと聞く(もちろん、勉強に費やした時間もとんでもないらしい)。しかも人格的にも非常に尊敬できるときたもので、そんな先生に教わることができて光栄だと感じる数少ない先生の一人なのです。


今日、久々にその先生にお会いして、話をしてからずっと熱に浮かされたような感じがする。
全身全霊をかけて、今日いただいてきたプリントを進めようと思う。