イジングは、24歳の時に1Dイジングモデル相転移を起こさないことを示したそうだ。それも、転送行列を用いたラクチンな方法ではない腕ずくの計算だったそうな。
転送行列の方法はすごく良く出来ている。1Dのイジングモデルを解く際に現れる、端のスピンに含まれたスピンの状態に対する、分配関数の中に現れる和が、行列の積計算の形でズンズン計算できてしまうのだ(わかりづらい日本語だ)。この方法は、しかも、十分にジェネラルなものであるらしい。じっさい、オンサーガーによる2次元イジングモデルの解法も転送行列を用いたものであった。この方法をはじめに持ち出したのはだれか、少し調べてみたのだけどわからなかった。もしも知っている方がいたら、ぜひ教えてもらいたいです。