偉大なるまんが「ハルロック」の影響を受け、自分もものづくりを楽しんでみたくなったので、休みを使ってマイコンボードArduinoとセンサを使った温度測定をしてみた。自宅に半田ごてがあったはずなのに、大掃除の時に捨ててしまったので近くのホームセンターで再購入してしまった…活用していきたい。
ArduinoはデジタルIOのに加えてアナログIOピンも備えている。巷のアナログセンサーはもちろんのこと、広い範囲の信号を扱うことができる。ラズベリーパイ(Raspberry Pi)も流行しているけれど、ADCを積んでいるという点でArduinoはラズベリーパイよりもセンシングに向いているとも言える。
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ただ今回は、デジタル出力を備えたセンサ基盤を使用したため、アナログ信号を直接扱えるメリットは享受しなかった。使用したのは秋月電子で販売しているATD7410というセンサだ。このセンサはI2Cを利用したシリアル通信ができる。I2Cはアドレスを通信データの先頭にくっつけることで複数センサをスレーブとして並列接続することができる。つまり同一センサを用いた多点測定に向いているのだ。7410は非常に精度の高い温度センサで、最高16bit分解能をうたっている。
温度センサ ADT7410: センサ一般 秋月電子通商 電子部品 ネット通販
今回はセンサを使った試験的な測定を行ってみたが、それにあたっては下のサイトを参考にした。
Analog Devicesの温度センサーADT7410を使ってみる | KEI SAKAKI's PAGE.
センサを2つ使用して、測定の結果を比較してみた。
2枚目の図は出力される温度をプロットしたものだ。2つのセンサは隣接させて設置した。0.2℃くらいの範囲で測定値が一致しているようだ。今後の応用として、自宅の温度をモニタしてみたい。住環境について調査して、できる限りの工夫&改善(電気代の節約とか費用対効果の明確化とかを含む)して心地よい夏を過ごせたらいいなと思う。