いつかこの日記でフーセンの問題を扱ったと思う。最近また友人と議論したのだが、風船を構成する高分子による散逸はどうなっているのだろうという疑問がまた浮かんだ。風船が、球形に膨らまずに歪な形になったとする。このとき経験から、風船はわずかの時間の後、球形に形を戻すことが期待される。


始めに静的な場合について考えておけば、静的な解の場合は簡単で、エネルギーの収支がゼロならば、ミクロカノニカル分布を考えてもわかるように、エントロピー極値をとる解として、風船は対称性の高い球形で膨らんでいくだろう。マクロな平衡があるところには、熱力学的関数の極値が対応する。エントロピーの故郷wは、ゴム分子の高分子鎖だろうか。だとすれば、風船膜をバネ格子で置き換えてしまうことはできないかもしれない。ダイナミクスについて考える前に、この点を解決したい。

とりあえず続きは、家に帰ってからPCで書こう。