最近のpodcast発掘作業

TBSラジオポッドキャストが終了して、個人的には非常に残念だった。けれども、新しく面白いチャンネルを探してみると、これまで気付かなかった興味深いものがたくさんあることに気付いた。
ランキングでは上位に挙がってきているので、ポッドキャストファンからしたら常識だっただろう。
バイリンガルニュース (Bilingual News)
バイリンガルニュースは雑談系。ネイティブのマイケルと日本語話者のMamiがニュースについて話す。二人とも若いけれど、知的好奇心がすごい。インタビューもあった。面白い。
All Ears English
こちらはネイティブ二人が喋りまくるやつ。結構早く感じるけれど、異常に聞きやすい。米語。TOEFL用に耳を慣らすのに使えそう。

TOEFLの準備というならば、こういうのもあった。
TOEFL Speaking Teacher: Get 26+ on TOEFL Speaking With Our Tutors
これは、TOEFLで高得点を取りたい人向けの個人指導をやっている業者(?)の運営するPodcast。もちろん宣伝だけれど、TOEFLの採点者へのインタビューなんかがあって面白い。高スコアの例で出てくる100点という点が、いかに高い目標かというのがすごく感じられる。

この記事ははてなダイアリーに書いた記事のミラー。

入試でも、英語は外部試験を利用するものが最近では多い。TOEICTOEFLのどちらかが要求されることが多い。どちらでもよいこともある。
TOEFLのほうが、入試に関しては利用しやすいかもしれないが、受験料がべらぼうに高い。230ドルもする!おまけに問題も難しい。
TOEFL SPEAKING question 4 (3 samples) - YouTube
これに比べるとTOEICはなんて良心的な価格なんだろう。しかも高スコアをゲットしやすい。


しかしTOEFLが難しく感じるということは、それが自分に備わってない能力を要求されているということであって、その分チャレンジすることはむしろ良い賭けだと言うこともできる。何事も学び始めだけは伸びやすい。

ブルーレイというのの画質が良いらしいので、PCを買うときドライブに付けたのだった。それも忘れて、生まれてこの型Blurayというものを体験してこなかった。いつもDVDだし、そもそも映像作品を買うこともそれほど多くない。にもかかわらず、Silicon valleyのBlurayを買ってしまった。Huluは旬の過ぎたドラマの放映をやめてしまうので、気に入ったドラマを見たい時に見たいなら、メディアを手元に持っていなくちゃいけない。もっとも、この事情はツタヤの時代から変わってはいないだろうが。日本語字幕がついていなかったが、それはもうべらぼうに安かったので買ってしまった。シーズン1全話で1200円+送料350円。激安だ。映画を見に行くよりも安い。配達までには3週間近くかかったが、納得のいく買い物になった。

話は変わるけれども、最近博士学位の取得をまじめに考えだした。高いお金を払って課程に入って、学位をとったところで給料は一円も上がらないし、特に出世するわけでもないという話は先輩から聞いたことがある。学位自体がどうしても欲しいというよりは、博士課程で学位に向けて全力で頑張る過程をもって、自分の人生をもっと充実させたいという意味合いが大きい。世の中には具体的な目標などなくとも、今いるところで常に全力を尽くせる人もいるのかもしれないが、僕は数年先くらいの目標があったほうがやりやすいように感じる。だからコストをかけても目標をセットするのだ。

母親にいつかタイトルを聞いた、「ダウントン・アビー」というドラマを見てみた。第一次大戦期の英国貴族と、そこに使える使用人達の人間関係が主題であって、最初の一話を見るまではどうしても腰が重かった。だいたいWikipediaの記事ダウントン・アビー - Wikipediaの家系図を見た瞬間に、見る気がなくなるじゃないか。

でも一旦見始めてみると、なるほど面白味があり、また僕にとって魅力的なことに英語が比較的お上品だった。しかし登場人物は必ずしも清廉な人物ばかりではなく、というか皆どこかしら意地悪なところを持っていたりして、時には少し嫌な空気が漂ったりする。噂話、悪口、皮肉、陰口のオンパレードで、なるほど英国人とはかくあるものかと感心してしまう。クローリー家の人間と、の中でもトーマスというイケメンのbastardがいるのだが、こいつが本当に曲者だ。これまた陰湿なオブライエン(オブライエンと聞くとどうしてもオーウェルの1984年を思い出してしまう。のだが…)と情報交換していると、それだけで何か黒い雲が立ち込めるような不安な気持ちを掻き立てられる。トーマスは人の恋路も残酷に踏みにじるようなエゴイストとして今のところ描かれており、スピードワゴンなら即刻ゲロ以下判定するであろうアレなご様子だ。劇中で勧善懲悪されちゃうんだろうか。まだ4話まで見ただけだが、意外と癖になる。貴族の古いしきたりに反感を覚えていた、いかにも自由主義的な青年弁護士のマシューが貴族について理解する努力をするところなどは印象にのこった。
このドラマ、フレームには戦争や城の運営などがあり、これについて僕は想像することすらできないが、ダイナミックな部分は基本的には話題は人間関係とカネ(相続)と恋愛・結婚の事ばかりである。結局人間が考えることなんて昔から大して変わらないのであろう。もちろん、これは現代風に味付けされたドラマに過ぎないのだけどね…。

めでたくシリコン・バレーのシーズン3がhuluで放送開始されたので、最近では土曜日を楽しみにしている。個人的にはシリコン・バレーのシーズン2は、ラス・ハンネマンの「天才的なクソ野郎ぶり」のおかげで成功したと思っている。だが見ようによっては、ラスは少しやりすぎだったのかもしれない。彼の存在感ある意味不明なまでのクソ野郎ぶりのせいで、ストーリーにリアリティがなくなった面があることは否めない。彼は華であり同時に劇薬でもあった。ゆえに退場させられた。シーズン3を第2話まで見た感じだと、営業と技術の冗談みたいな祖語というリアリティがテーマになっていて、ラスのようなファッキンクソ野郎は必要なさそうである。
しかし見るほどに、海外ドラマは偉い。面白いドラマを見るたびに、「さすがにもうこれ以上面白いものは出てこないだろう…」と楽しみの反面、絶望するわけなのだけど、2年もすればちゃんとまた面白いものが登場してくる。学生時代にはまったナンバーズの時がそうだった。もしくはシャーロックだったり、ブレイキングバッドだったりした。こういうドラマは、飽きるまで何度でも見たくなるものだ。そして、そういう風にしつこく視聴していれば、自分の英語も自然と向上するというわけだ(願望)。毎日のCNN Student Newsとか、podcastの視聴を日常的にしていて、ドラマのおかげでなくても「それだけ時間費やしてれば、さすがに…ねえ」という感じではあるのだけど、モチベーションが続くというのは実は一番大事かもしれない。

最近英辞郎を買った。検索が早く、便利である。iPhoneで動くアプリも購入したが、サクサク動くので非常に快適だ。どうして専用の電子辞書端末は、この時代にあってあれほど入力しづらく、応答も遅くてジャンプもしにくいのだろうと思わずにはいられない。

或る一日の前半

朝起きてすぐに毛布を洗濯機に放り込んだ。乾燥機付きの洗濯機は本当に便利で、良い買い物だったと思う。雨だろうが、出かけ際だろうがボタンを一押ししたら終わりでだからだ。天気を気にしながら干す必要もないし、花粉も蜂も気にしなくていい。洗濯機を使うたびにああ、便利だなあと感じる。最高だ。今日はいつにもまして最高で、それというのも執筆中の論文を先週中になんとか手放していたからだ。解放感から、たまには東京でも散歩してやろうという気になった。
簡単に朝食を済ませ、午前中のうちに出かけた。昔通っていた高校のそばにある店へ、名物の和菓子を求めに出かけた。何度か買うチャンスがあったのだが、最後に口にしてからは久しい。お店に到着すると、目当ての菓子の製造は終わっていて、ある分がなくなったら売り切れという看板がでていた。5人ほど先客並んでいたが、自分も運よく5個ほど買うことができた。自分の後ろにも長い列ができていたが、全員が買えたかは怪しい。昼飯には、一口ごとに咽るような辛さの麻婆豆腐を食べた。それから店の前を通るとすでに菓子は売り切れていたようで、行列はすっかり消えていた。
買った菓子は、土曜日も大学で研究している恋人に差し入れた。先生と、他の学生の分も買っておいたのでそれも一緒に手渡した。誘いを受け少し研究室を見学させてもらい、散歩に出るためそこで別れた。あとから聞いた話ではその後「せっかく来てくれたのに一人で返すなんて」と先生に怒られたらしい。話の分かる先生だと思った。

先日の、納得がいかなかったパズルについて更に書きます。しばらく一人で考えて、納得がいかない理由を明確にしたので備忘録的に書いておこうかと思うわけです。

そのクイズは、こんなものでした。
「4人が宿泊しているホテルの部屋から、女性が出てくるところが見えた。このとき、その4人がすべて女性である確率はいくらか?」
本当にこの程度の説明しかなかったわけだけど、その本の中では要約すると次のような解答が与えられていたわけです。

女性の数が0人から4人まで、5通りのグループ編成が考えられる。この5通りのグループが宿泊することについて、同様に確からしいとすると、ベイズの定理により女性がその部屋から出てくるところを見たときの、全員女性である確率は、P(全員女性|女性が出入りするところを見た) = P(全員女性∧女性が出入りするところを見た)/P(女性が出入りするところを見た)。だから、右辺は (1/5)/(1/2) = 2/5。すなわち答えは40%。僕が読んだ本の中では、ベイズの定理は陽には用いられていませんでしたが、要約するとこんなところ。

この回答の納得のいかないところは、5通りのグループが宿泊することについて、「同様に確からしい」とするところ。この回答を正解とするのであれば、問題文は次のようにあるべきだ。
「女性の数が0~5人の4人組、A~Eをつくった。いま、ランダムに選んだ一つのグループを部屋に入れた。部屋から女性が出てくるのが見えたとき、選んだグループが女性4人の組である確率は?」
このようにすれば問題の解答は正当なものになる。逆に、4人組を、コインを4回振り、表が出た回数で女性の数を決めるようなやり方だと最終的な解答は変わってくる。このような4人組の作り方をしたとき、同様に確からしい4人組のアンサンブルを考えると、4人組である確率は(1/5ではなく)1/16しかない。仮にこの値を、先のベイズの定理に放り込むと、最終的な確率は1/8となってしまう。これは、別に非自明なところもない。実際には、4人組の宿泊グループのうちの女性の人数についての確からしさは、そのホテルにおける宿泊者の統計的情報などから推測することになる。そのうえで女性が出入りしているのを見かけたときの確率を求めることになる。

この問題は、一般に事前分布の選び方という問題として知られているものと同じかと思います。

統計力クイズ: そのデータから何が読みとれるのか?

統計力クイズ: そのデータから何が読みとれるのか?