NHKでリーマン予想の番組が放映されていたらしい。ある子が「見逃した」とmixiで嘆いていたのを聞いて、そんな番組があるのを知ったのだ。彼女は文系であるにもかかわらず、サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」を読んで数学にもっと親しみたいと思ったそうだ。あの本は"人"に焦点を当てた数学の物語で、文句なしに素晴らしいと自信を持って人に薦められる本の一つなのだ。
その物語に感化された彼女は割と根気がある方だったらしく、高校時代にやった数学の教科書に立ち戻って、計算練習をやっているそうだ。いまは自然対数のあたりで躓いているらしいが、それでいて「数学って楽しい」と言ってしまえるのがその子の素晴らしいところだ、と思ったりする。


俺はどうにかして、こういう事例をもっと増やせないだろうかとかねがね思ってる。理科離れ、とか、数学離れを防ぐためにすべきことは、何も小中から科学の楽しさを教えるということには尽きないのではないかと思っている。