物性においては、場の理論が必ずしも使いやすいとも限らない。実際具体的な計算において連続極限を取ろうが、格子のまま計算しようが両者は同値な答えを与えるらしく、個人の好みでどちらも使われているらしい。が、実際場の理論の応用範囲は広いともいう。素粒子の分野で言われている紫外発散の問題は物性の計算においては現れない。格子系においては格子間隔よりも高い振動数を与える成分は意味を持たない。ごく自然に積分上限Λが存在するというのがその理由らしい。