班ごとに椅子を2つ用意します。
班Aは椅子A,a
班Bは椅子B,b
班Cは・・・
といった具合です。
例えば、班Aにジャックとスミスが属する場合
『a・・・ジャック A・・・スミス』と『a・・・スミス A・・・ジャック』
を異なる場合としてカウントするわけです。
(別に文字は今後出てきませんが、わかりやすさのために使いました)
このように設定し、ペア内で席順が異なるとして数えても
結果の確率には影響しないことを確認してください。
(最終的に分母分子を=32で割るだけで確率である解答に
影響は出ないのです。)
以下では、女性と女性のペアが生じる場合を数え上げていきます。
最終的に女性同士のペアができる確率を求めればその余事象が
求めている確率になることを確認してください。
班分けされる10人(以下メンバーと呼ぶ)の中に
何人の女性がいるかで場合分けをして考えます。
[0]メンバー内に女性が0人
[1]メンバー内に女性が1人
これらのとき、女性同士のペアは生じません。
[2]メンバー内に女性が2人
このとき
(どの班か)(どの2人が同じペアかか)(残りの男性8人の選び方)(並べ方)
=5(65)(4C019C8)8!
女性が3人以上のときも似たような感じです
[3]メンバー内に女性が3人
このとき女性同士ペアの2人の選び方、2人がどの班に属するかを考慮すれば
メンバーに選ばれた3人目(男性とペアを組む)の女性は男性と一緒に扱うことが
できることを確認してください。すると、
(どの班か)(どの2人が同じペアかか)(残りの女性1人+男性7人選び方)(並べ方)
=5(65)(4C119C7)8!)
後は同じ要領で行きます。
[4]メンバー内に女性が4人
(どの班か)(どの2人が同じペアか)(残りの女性2人+男性6人選び方)(並べ方)
=5(65)(4C219C6)8!)
[5]メンバー内に女性が5人
(どの班か)(どの2人が同じペアか)(残りの女性3人+男性5人選び方)(並べ方)
=5(65)(4C319C5)8!)
[6]メンバー内に女性が6人
(どの班か)(どの2人が同じペアか)(残りの女性4人+男性4人選び方)(並べ方)
=5(65)(4C419C4)8!
さて、ここに式を書き下した[0]〜[6]の和が女性ペアを生じる組み合わせの数の和を求めます。
これらの式はとてもよく似ていて、異なるのはコンビネーションを含む箇所だけです。
すなわち
5(65){(4C019C8)+(4C119C7)+(4C219C6)+(4C319C5)+(4C419C4)}8!
さてこの式中の中括弧{}の中身ですが2項定理の応用で
(の0次の項の係数)(の8次の項の係数)+(の1次の項の係数)(の7次の項の係数)+・・・(の4次の項の係数)(の4次の項の係数)
=(の8次の項の係数)=23C8
となっています(大丈夫でしょうか??^^)
こうなってしまえばしめたもんで
(10人のメンバーの選び方)(並べ方)である25P10でこの式の値を割ってやればよく
5(65)23P88!/25P10
=530/(2524)
=1/4
これが女性同士ペアが発生する確率ですから、求める確率は1-1/4=3/4(答)です。
計算機も何も要りませんね。受験問題でも十分解答可能だと考えます。