音響学

最近は仕事後専らCourseraで音響学の授業のビデオを見ているのだが、これがめちゃくちゃ良い授業で、ショックを受けてしまった。韓国KAIST(科技系最高峰の大学)のYang-Hann Kimという教授の授業なのだが、よく考えられた簡潔な構成になっている。Introductionという講義名ではあるが、グリーン関数や単極子や双極子などといった、物理上有用な数学的な道具についての説明が詳しい。流体力学の基本やベクトル解析、インピーダンスの概念など、物理学に一般的な道具や基礎的な知識は前提とされている感じなので、万人向けとはいかないけれども。
この授業の何が良いかというと、まず常に物理的な意味をとても大事にしていて、学生の理解に常に気を配ってくれている点がよい。そして教授が楽しそうに授業をする点も。音響学という学問自体が、どんどん魅力的に見えてくる。それくらい面白い講義だ。
ちなみに言語は非常に聞き取りやすいゆっくりとした英語なので心配はいらない。幸運にも韓国語を勉強する必要はない。