暇つぶしとしての細胞生物学
ヨドバシカメラのポイントがたんまりと貯まったので、先日ポイントを使って細胞生物学の教科書を買った。(下のリンクはAmazonのもの。ヨドバシのリンクははれるのだろうか。)
- 作者: B.et al. Alberts,中村桂子/松原謙一
- 出版社/メーカー: 南江堂
- 発売日: 2011/02/25
- メディア: 単行本
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大学によっては授業の教科書にも指定されている本らしいので、高校の生物も忘れてしまった自分には難しいかもしれないと怖れていたけれど、本を開いてみたらチンプンカンプンというわけでもなかった。全編オールカラーで親しみやすいつくりであるうえに、イラストや写真が豊富であり、本当に分かりやすい。DVDも信じられないくらい充実している。写真や動画などvisual資料が含まれており、さらにナレーションまであるので驚いた。学生のころ世話になった物理学の教科書の大部分は1色刷りが基本だったので、至れり尽くせりに感じる。
個人的には細胞でおこる様々な構造とか、現象に関係する量について、詳細に説明されているのが嬉しい。細胞生物学における独特の数感覚というのがあるのだろうと思う。"hard stuff"に慣れた自分としては、そのあたりのスケール感に注目して読んでしまう。たとえば細胞小器官のサイズ、数、密度、化学反応の速度などについての典型的な大きさなどは気になる。このあたり、情報系の人だったらゲノムの含む情報量とかにときめいたりするんだろうか。
この本があれば相当の年月、暇つぶしには困らないと思う。今は手元にこの重みを感じるだけで既に幸福感がある(笑)。