うちの大学には「準担任」とでもよばれるべき制度があり、学部1年生の成績を監視している。それであまりに低空飛行だったりすると「おまえ大丈夫か?」などと連絡がいくようになっているのだそうだ*1。その担任について、思い出したので書いておこう。俺が入学したころ担任になった先生であるが、俺は会って3分ですでにその人間のことが「嫌いだな」と思っていた。なぜかというと非常に自惚れの強い人間であり、しかも空気も読めなかったからだ。

彼は自分が大学で一番若い教授だ、とか「物理とか化学じゃなくてもっと人がやらないことをやりなさい、出世をしないと駄目だよ。証拠にほら、私を見なさい」とかいう趣旨のことをぬかしやがったあと、学生一人一人に自分のことを一つずつ質問させたのだった。嘘みたいな話だが、残念ながら本当のことなのだ。
彼がもう少し空気の読める人間だったら、学生にも自己紹介をさせただろうに・・・俺が知りたかったのは同期の学生に面白そうなやつがいるのかとか彼らの興味であって、初対面の、それも聞いたこともない教授の家族構成や休日の過ごし方じゃなかったんだ!

いよいよ質問は俺の番になった。俺は教授の靴のサイズを尋ね、今では忘れてしまったような答えをもらったのだった。真面目に答えてんじゃねえよ、皮肉だってばよ。幸いにもそれ以降の大学生活でその担任の顔を見ることは二度となかったけどね。

*1:どうせ形だけのシステムだろう