なんと、パリティ1月号のシリーズ"物理を学ぶひとのために-現象・法則・モデル"の第10回は、そのタイトルを"ここにも熱力学ー風船の大きさと圧力"というのだ。その冒頭で以前このブログでも議論した風船の半径と圧力の関係が取り上げられている。記事の内容は風船の圧力に関してというよりは、風船を構成するゴム膜に対する熱力学的な考察が中心であった。
この記事の中で、熱力学的な(マクロな)関係式からエントロピーとゴムの伸びの関係を議論してあった。簡単な仮定から、ゴムの復元力がエントロピーに起因するものであることが導けてしまう。温度に依存した(一般化した)復元力の温度依存性の存在がエントロピー弾性を表しているようだ。


風船から初めてずいぶんたくさん楽しい議論ができるもんだ。