ファラデー回転

ファラデー回転を理論的に解説した教科書がなかなか見つからなかった。ゾンマーフェルトの本が辛うじて見つかったくらい。ベルデ定数は経験的に求められる比例係数のようだ。ファラデーの時代でもあるまいに、解析的に係数を求めることもできるだろうに、どうしてそのような古風な係数がまだ生き永らえているんだ…。競合する現象が他にもあったりするのだろうか。
光学の本を開いていると物理学実験の授業を思い出す。光学は、数ある実験テーマのなかでも一番面白かった。特に感動したのは、偏光方向により反射率が異なることや、ブリュースター角の存在を見る実験だった。
身近な光に関する実験だったこともあって楽しめたし、それまで不思議に感じていた謎が解けたりもした。ファインマンのエッセイにあったエピソードも、この実験をやってはじめて合点がいったのだった。