えみちぃ

何気なくケツメイシのさくらのPVを見ていたら、むかし意味の分からなかった箇所の意味が分かってしまった。萩原聖人が帰ったあと、大した会話もなしにどうして鈴木えみが家を出たのか。人のすることのパターンについての知識が増えて推測できるようになったのだろう。


きょう、作業の合間にふと思った。なぜエントロピーは増大するのだろうか。孤立系のエントロピーが減少する世界を考えると何かまずいことがあるのだろうか。そのような世界では散らかった部屋は勝手に片付き、ぬるま湯は氷と熱湯に分離し、そこらへんの塵から生物が発生する。そんなばかな?しかし、ばからしいからと言ってこのような宇宙を考えてはいけないという法があるだろうか*1。そこでは存在するすべての物質は、一つに集合し最後は熱い火の玉となって宇宙は終焉する。熱力学を除けば、物理法則のたいていは時間反転に対して対称だから、ビデオテープを巻き戻せばこの変てこな宇宙がどんなものか想像することができる。
熱力学的な平衡状態を指定できないのは、大きな難点だろうか。50度の氷1Lが、0度と100度の水と熱湯500mLに分離するとは限らない。一部が氷になるかもしれないし、場合によっては一部の原子がプラズマ化することだってありうる。この宇宙で成立する熱的平衡状態というのは、非常に大きい状態空間を持っているようだ。その丁度裏返しの関係として、エントロピーが減少する宇宙における初期状態のミクロな性質に終状態が依存する意味では、カオスのような鋭敏性を示すのだろう。

*1:考える必要はない。それがすべてだが。