集中講義で小耳に挟んだのだが、どうやら電気AB効果というのが存在するらしい。要するに電子波束のポテンシャルを上げ下げすることにより位相を操作して干渉を作り出すということらしい。こいつぁ実験的な困難がたくさんあるというのでまだ実現されていないらしい。
確かにメゾ系の物理は直感と量子効果の挟間だな。先生はこれからはメゾ系よりもナノ系のほうが流行ると繰り返していらっしゃったが、どうか。いずれにせよ低温が必要だそうなので実用化に関してはなかなか難しいそうだ。


話は逸れる。メゾ系というのは「メゾスコピック系」の略でミクロとマクロの境界領域に当たる。だからせいぜいサブミリ程度の大きさ領域のことだ*1。これと似た略称を持つものにメソ系というのがあるらしい。こちらはメソスケールの系ということで、2 〜 2000 km のサイズに対応するらしい。何かというと、こちらは気象用語。












スケール名水平規模km(m)現象例
マクロスケールマクロαスケール惑星スケール10000km以上超長波、プラネタリー波、巨大高気圧
マクロβスケール総観スケール2000〜10000km傾圧不安定波、温帯低気圧、高気圧
メソスケールメソαスケール1000〜2000km前線、台風

200〜1000km
メソβスケール20〜200kmスーパーセル、集中豪雨、海陸風
メソγスケール2〜20km晴天乱気流、積乱雲、ダウンバースト
マイクロスケールマイクロαスケール.2〜2km(200〜2000m)積乱雲
マイクロβスケール0.02〜0.2km(20〜200m)竜巻、塵旋風
マイクロγスケール0.002〜0.02km(2〜20m)

Wikipediaの表を写したのだけど、htmlで表打つの大変だった。頭の劣化を感じる、すごい頭の劣化を感じる!

*1:これよりもむしろ、人工的に制御できる境界条件を課した系である、といったことが教科書に書いてあった気がするが