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アウトプットとインプット

日常

仕事の方が面白くなってきていて、逆に言うとゆっくりものを考える時間があまりない。装置の製作と調整をしている段階にあって、手を動かした分だけ仕事が進む段階にある。こういう時は頭ばかり働かせていたら、進むものも進まなくなってしまうのでひたすらアホみたいに手を動かすのが良い。
仕事が面白いのは確かに結構なのだけど、アホみたいになって「すべきこと」をしている限り新しいアイディアはなかなか浮かんで来ない。
残念ながらすべきことをこなすだけだって、簡単ではない。とくに自分のような器用でない人間には、要求されるスケジュールを守るだけで一苦労で、労働時間がうなぎ上りなのだけど、それでもいっちょまえに「面白いことをしたい」とだけは思うので、自由に考える時間をお休みの日とかに設けてみるのだ。たとえば週末の空いた時間にはインプットしたい欲を抑えて意識的に自由なアウトプットの時間を設けてみたりする。成果はいまいち捗々しくないのだけど。
インプットについては、何をしていいかわからなくなったというのが正直なところだ。せっかくの空き時間をたとえば深遠な物理理論の勉強に費やそうと本を開いても、途中から必ず「費用対効果」という言葉が頭にチラつく。効果が仕事でのパフォーマンスになった辺りに、学生時代との差を感じる。けっきょくのところ、純粋な知識欲を満たすことの優先度が下がったのだろう。


夏目漱石「それから」で、代助が洋書を読めなくなるという描写があったかと思う。生きるというのはそういうことなのかもしれない。