青春の蹉跌

フィクションを読んだのはかなり久しぶりでした。石川達三「青春の蹉跌」をあっという間に読み終えた。

江藤という貧乏学生が主人公である。江藤は在学中に司法試験に通る明晰な頭脳を持った強かな秀才だったが,若さゆえに危うかった。彼はいくつもの過ちを犯した。なかでも女を見くびっていた。危うさという言葉の意味を改めてかみしめた。そういう小説。

 

青春の蹉跌 (新潮文庫)

青春の蹉跌 (新潮文庫)

 

 

最近Amazon Kindle Paperwhiteを購入した。最初は外出用にと意図してKindleを購入したのだが,気づいてみれば主に家での読書に使うようになっていた。テーブルの上に置いておき,ふと手に取って読み止しの本を続きから読んだりする。バックライトがついているので,部屋の明るさもさほど気にせずに読める。一方で通勤電車の中ではスマートフォンで読書をするのがメインである。やはり片手で操作できるというのが,車内読書における正義だと思う。新Kindleのデザインがあまりかっこよくないというのは,Kindleを主に家で使うことのネガティブな理由でもある。

すぐれていると思うのは,スマフォのKindleアプリとKindle Paperwhiteを同期できるといる点である。まったくもって,読書体験というものの形も変わったもんだと感じる最近である。