技術力が欲しい

 もっと技術力を身につけたいと思う。というのも研究をしていると最適な装置(計測器とか)を自作できたらいいのにと思うことが少なからずあるからだ。自分の技術力の低さゆえに及び腰になってしまい、研究の進展が遅くなるケースもある(たとえばアナログ回路などを億劫がったり)。研究をして得られる知識をいざそれを実用的な問題に適用したいという時にも実装のイメージが湧いてこないこともある。これは結局、自分の技術力というか、ものづくり力が低すぎるせいだと思う。物理系の研究というのは案外枯れた技術で成り立っている部分が大きいので、これでもやれてないことはない。しかし技術力がないから技術が十分と思えているだけということもありうる。
 技術力が研究を大きく進展させた例としてPCの活用がイメージと近いかもしれない。私の上司の世代はアナログ装置を使った実験で、定期的にメーターを目視してデータを得ていた時代を経験したそうだが、今日からはなかなか想像できない。PCが研究に普及して大量のデータを取得できるようになったし、解析も高度になって…いろんな面で研究の質が大きく向上した。もう一つ別の理想として、20年ほど前に電子顕微鏡マイコン工作でチョチョチョイと改造し、電子線リソグラフィ装置を自作したなんていう話があるらしい。今の自分にはそんな技術力がないが、もしそんなことができたらカッコいい。というわけで自分も技術力を身につけて、研究の幅を広げてみたい。業務上の不便を解決して研究の生産性を上げたいし、実装力を上げて基礎研究と実社会を近づけられたら満点。
 妄想を語りすぎたが、そういう感じでゆるく頑張っていきたい。一朝一夕には以下がないでしょうがとりあえず所信表明。