将棋倶楽部24という将棋対局サイトがあって,先日の電王戦でプロ棋士に勝利したponanzaが連戦連勝を挙げているみたいです。多少苦手な局面があるとは言うものの,盤石もいいところで,よほどの事件が起こらないは限り勝ってますね。最高レーティングも更新し続けていて,飛ぶ鳥を落とす勢いという言葉がぴったりだと思います。
しかし強いだけの将棋は案外飽きが来るらしく,正直,もう別に見たいとも思わなくなってきました。ワガママなもので。
新しい物性物理―物質の起源からナノ・極限物性まで (ブルーバックス)
- 作者: 伊達宗行
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/06/21
- メディア: 新書
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最近↑の本を読みました。難しい話は抜きにしていろんな話をしましょうよという本なのだけど,超伝導ばかり優遇されていて量子ホール系の不遇が非常に不満でしたね。量子ホール系はバンドの大域的な性質が効いて,エッジに伝導状態が現れたりして理論的には面白いのです。トポロジカル絶縁体と呼ばれるものの走りと言ってよいでしょう*1。興味のある方は論文など探せば見つかると思うので,探してみてください。また電子相関が効いてきて電荷が分数化する効果もあって,物性の奥深さを感じるには良い話題だと思ったのですが。
個人的にはMott絶縁体や有機導体の話もしてほしかったのだけど。それを差し置いてもなかなか面白い本でしたよ。