非平衡系の物理の建設にあたり、日本人からスターが何人も登場するようだ。「線形応答理論の成立」という題で、中嶋貞雄の文章にまとまっている。阿部によるGreenに関する文章も、全体の流れをつかむ上で非常に助けになる。かなりテクニカルな部分に重きが置かれた「統計力学」では、少なくない説明が省かれている印象を受けたのである意味これらは相補的だ。