テレビで風の谷のナウシカを見かけた。懐かしい思いがしたので、思わずコミック版を引っ張り出して眺めていた。前読んだときはそれほど強く感じられたが、いまではこの話は虚無主義への反対表明なのかと感じられてきた。ナウシカは古代人から与えられた運命を受け入れなかった。生命がそれ自体として尊敬の対象であるというのは、宮崎駿の大前提であるように読めた。以前テレビ番組で、遺伝的アルゴリズムを使って生成した移動体にたいして宮崎駿が激怒したのが話題になったことがあったけれど、それもうなづける。