未熟者による所信表明

新年度になり、組織が新しくなった。人が新しくなった。ルールが新しくなった。そして何より、従うべき価値観が新しくなったようだ。組織というものはトップが変わると180度変わるものなんだなと、身を持って体感している。
これまでのように、特定の分野で大切に培われてきた価値観を、必ずしも尊び学ぶ必要がなくなったということかもしれない。それは僕には呪縛のようなものに感じられていたので、より普遍的な価値を求めていくべきという空気に、むしろありがたみを感じるべきかもしれない。しかし、自分が能力的にそれに耐えられるかどうかは別の話で、言ってみれば賭けのようなものだと思う。
「仕事を舐めているのか」と叱られそうなので実世界では一部の人以外に対しては口には出さないが、気楽なもので、うまくいかなければやり直すだけだと思っている。こんなちゃらんぽらんが部下について、上司に対しては本当に同情するばかりだが、これはどんなに念じてもけっきょく曲がらなかった。
何かを学びなおすことは、自分にとってまったく苦ではないし、それが一生かかっても構わない*1。むしろ精神の停滞を、何よりも恐れているのだが。仮に不遇を受けたとしても、新しい充足の形を模索したいなと強く思う。皮肉を込めて敢えて陳腐な言葉で締めくくるならば、ピンチであるほどチャンスに思えるのである。

*1:改めて、自分は結婚向きではないなと思う