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Serial

英語の勉強は果てしなくて、特に英語の聞き取りはまだまだ山の中腹という感じがする。相手と自分が一対一で向き合っている、時間に余裕のあるコミュニケーションであれば、通じるまでトライすればいい。もう少し形式的な会議とか講演とかになると、相手の言葉がわからないというのは非常に困るので、リスニングの力が大事になってくる。ここが自分の場合、弱いなーと感じている。

そんなわけで最近は頑張ってリスニング能力を鍛えようとしている。背伸びしながら頑張って聞いているPodcastがある。SerialというPodcastなのだけど。

今から15年前、1999年に米国ボルチモアで実際に会った殺人事件を題材としたドキュメンタリーだ。犯人としてAdnan Syedという当時17歳の少年が逮捕され今なお服役している。この事件についてホストで語り手であるSarah Koenigは事件に不可解な点を見つけて、独自に調査をするという内容になっている。毎週1話ずつ更新され、12話まで来た。このシリーズはここで終わりなのだが、大人気を博したことから第2部が製作されることが決定されている。
それで内容のことなのだけど、世の中、単純な事柄はほとんどない。この事件について調べるほどに、不可解な点がつきることなく見つかってくる。それを一つ一つ解きほぐしていく。友好関係にあった人物に対する聞き込み、証拠に基づく事件捜査、さらに専門家へのヒアリング。着実に真実に近づいているように思えて、そう簡単にはいかない。結局問題は、論理の問題というわけにはならないのだ。
人間の記憶は曖昧なうえに、同じ人物に対する対しても対極的な印象を持ちうるように、人間の主観の壁に突き当たってしまうのだ。証言者の個人的な利害に基づいているのだろう、時には異なる証言同士が互いに矛盾をすることすらある。さらにはイスラムに対する偏見、同胞意識、差別や司法取引などが入り込んでくる。考えに入れるべき要因をあげればきりがない。シリーズ1の最後では事件に関連する物事に対して自分が受ける印象が、信じられなくなってしまう。印象論を排除することが大事だ。結局、事実に真摯に向き合うということが大事なのだろうと最後にSarahは自らを諭す。


英語の教材としてみるとなかなかレベルが高い。1エピソードあたり、40分から50分程度の尺を持つ。集中して聞くと疲れてしまうくらいの分量がある。また作中ふんだんにはさまれる会話パートはくだけた表現が多く、一語ずつ聞きとることができなかったりする。自分はまだ、理解度は文章量ベースで7割弱じゃないかと思う。それでも何度か聞いてるうちに聞き取れる量は増えた気がする。