料理の励み

今年の密かな目標として、年間100日は自炊をするというのがあったのですが、まったくカウントしていません。たぶん、達成できるペースには全然及んでいないでしょう。
たとえば平日の夜11時とかに帰宅して、なかなか包丁を握る気にはならないんですね。これは地味なな休みだったのですが、励みになりそうな本を購入しました。

ザ・時短レシピ (別冊NHKきょうの料理)

ザ・時短レシピ (別冊NHKきょうの料理)

とても役立ちそうです。朝5分仕込み+夜5分加熱・調理とか、重宝しそうな技がたくさん載っています。モチベーションも、あがります。
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レシピに載ってた豚ロースの煮絡め梅肉添えを作ってみた。スナップエンドウはアスパラで置換代替したけど、確かに簡単。これからも日々の生活の糧、サバイバル力に繋がる調理技術を高めたい。


ついでに本の話。

知の逆転 (NHK出版新書 395)

知の逆転 (NHK出版新書 395)

この本はインタビュー本だが、話題は多岐にわたり、また共通のインタビュアーによるインタビューであること以外、互いに連動しているわけではない。まずその中で特に面白いと思ったのは、アカマイ・テクノロジーの設立者の一人、トム・レイトンの話。アカマイ・テクノロジーはMITで行われていたビジネスプランコンテストがきっかけで生まれ、10年間で年商10億ドルに達した。トム・レイトンは数学の教授で、元来研究の内容がすぐに利益につながるとは考えたこともなかったということである。それがどのような顛末で、生涯のビジネスにつながることになったのか。楽しんで研究した学術成果が、ビジネスとして多くの人の人生を変えていくというのは、IT時代ならではの新しい形のサクセス・ストーリーじゃないだろうか。
それから、ジェームズ・ワトソンの話も印象に残っている。彼のインタビュー内容は全体的に尖っていた。ロザリンド・フランクリンについてはかなり厳しく批判している。「二重らせん」で読んだ時よりも嫌な感じがするほどだった。

(「フランクリンは、いったい何をしていれば、彼女自身がDNA構造を解明できる可能性が高くなったのでしょう。」というインタビュアーの問いに対して)
残念ながら違うDNAをもって生まれてくる必要があったでしょう。彼女には社交性というものがなく、どうやって他の人と付き合っていいのかわからなかった。

サイエンスは社交の場である。

ハッキリ言って、彼女はノーベル賞に値しない。ノーベル賞は敗者には与えられない。

勝者の論理。勝てば官軍。ここまで言い切られてしまうと、日本人的中庸の精神を持った私は思わず反発したくなる。しかしながら、これについてワトソンもさんざん苛められたんだろう。