温度を測るのに、ランダムな電子の運動の統計性を利用するものがある。ランダムな運動はホワイトノイズとして記録される。ホワイトノイズのスペクトル強度の絶対値が温度に依存するのでこれを利用する試みである。この測温では、ランダムな運動を利用するために、ハードディスクを何テラバイトも白色ノイズでいっぱいにする。今日めし食いながら、ノイズはノイズなので、ノイズでいっぱいにされるハードディスクはかわいそうだ。みたいな話を冗談半分で先輩としていたのだけど、ノイズはノイズでも有益なノイズだろうと言われた。たしかにそのとおりであって、ノイズかノイズでないかは主観的なものなのだ。これはどうやら元々ランダウアーあたりが言ったことらしい。
日本語にしたときの雑音という響きに惑わされていたのかもしれない。なんたって雑ですから。でも身の回りを見回してみれば、雑学、雑貨、雑誌など、雑という漢字を冠した好ましいものがあふれている。雑音もここに加えると良いのかもしれない。考えもなく書き始めた上に特にオチはないので、早めに終わりにしよう。
