マイブーム

東京アメッシュというサービスがあるのをご存知の方も多いと思います。

東京アメッシュのご紹介 雨から私たちの生活を守るために・・・
生命をはぐくみ、生活に潤いを与え、飲み水にも利用される雨。
しかしその雨も、ひとたび集中豪雨が発生すると、浸水被害を引き起こす原因ともなりかねません。
このため雨の情報を正確に知ることは、ポンプ所や水再生センターなど下水道施設の運転に欠かすことができません。
東京都下水道局は、昭和63年度より、降雨情報システム「東京アメッシュ」を導入。その後、平成13年度にシステムを更新し新「東京アメッシュ」が稼動しました。平成19年度からは、近隣自治体の降雨情報を取り込み精度をさらに向上しています。

http://tokyo-ame.jwa.or.jp/

アメッシュは東京地方を中心に、レーダーと雨量計の連携により迅速に局地的な降雨情報を提供してくれます。ちょっと出かけたい時に雨雲がどのあたりにいるか、降り出した雨が本降りになるかどうかなど、使い方によっては非常に役立ちます。

しかし私が東京アメッシュよりも注目しているのは、XRAIN雨量情報 地域選択です。こちらは雨量計を用いる代わりに、地表面に対して異なる偏波を持つレーダーを使って(マルチパラメータ)降雨量を推定します。


レーダの特性として、エコーの強度から雨粒の径を推定しようとすると、手前の降雨によってスクリーンされてしまう効果があるために一般にうまくいかないのだそうです。この不便を地上の雨量計で補ったのが東京アメッシュ、雨量計の代わりに偏波を利用したのがXRAINです。*1こういう違いを反映して、XRAINの方は非常に更新が早く、なんと1分単位で降雨情報が更新されます。
試験運用中ということですが、実用レベルでアメッシュと見比べて遜色がないどころかすぐれている点ばかりのように思います。地図も見やすいし。個人的にはこちらをメインで利用している最近です。


将来的には東京アメッシュ、淘汰されるのでしょうか。

*1:落下中の雨粒は空気抵抗によって形状がへん平になります。このために電波の反射強度が異なるのだそうです。この反射強度の比だか差だかを利用して、純粋にレーダーから降雨強度を決定するのだとか!すごい!