北半球で時計回りの台風の例はあっただろうか

傾度風は屈曲した等圧線の存在下、気圧傾度力、コリオリの力と遠心力の釣り合いの結果として実現される。コリオリの力は気団の速度vに比例し、コリオリの力はvの2乗に比例するので、原理的にはありえない話でもない。さらに遠心力は台風の中心からの距離rに反比例する。すなわち中心からの半径が近い領域では、時計回りに回転する異常な台風があり得るということになる。
このような現象の例となる記録を、探してみよう。