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映画になった天地明察を見てきました。「天地明察」という小説が映画になることは知っていたのですが、調べてみたらどうやら数学や天体観測・測量などが絡んでくるらしくてですね、気になって見に行ってみたのです。小説のほうは読んでないです。
内容には触れませんが一年間先輩にくっついて全国で北極星を観測してきた渋川が、いきなり幕府から暦の改定を命じられる件ではずいぶん酷なんだなーと感じました。Wikipediaを読むと観測を重ねて、授時歴への改暦を朝廷に申し込んだのが21歳の頃らしく、まあなんにせよ大成する人間というのは若いうちから違うものなのだなあと思ったり。

数学については作中では独学、関孝和の書いた本を愛読するということでしたがそれが本当の話かは怪しい感じがします。Wikipedia(もちろんこれだってどこまで信じていいのかわかりませんが)をのぞくと

数学・暦法を池田昌意に、天文暦学を岡野井玄貞・松田順承に、垂加神道山崎闇斎に、土御門神道を土御門泰福に学んだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%8B%E5%B7%9D%E6%98%A5%E6%B5%B7

という感じであって関孝和の名前は見当たりませんでして。というかWikipediaには渋川と関との直接の交流があったとは書いてなく、ましてや互いに相手の考えや功績を認め合った仲というようには読めなかったのですな。まあこれは演出ということで大目に見たらいいのだと思います。小説の方はどうなっているのか。


それにしても暦を改めよと言われても、何をすればいいのか自分ならすごく迷ってしまうと思うのですね。渋川は鎖国の日本において地球儀を作成して、経度差と時差に気付いたような演出がありました。当時の宇宙観というのはどういうものだったのか純粋に疑問です。天体の運行モデルなしに運動の規則性を見出すことは不可能でしょうから、暦はそれに伴う宇宙観があるのではないかと思うのですが。宿題ですね。


まあ、そんな感じであれやこれや考えていたら映画が終わっていました。内容を楽しむような作りこまれた映画ではない気がしましたよ。みなさまもぜひ。