グロテスク

今週のお題「父との思い出」
父についてということですが、思い出されることは負のイメージばかりであり、どうも楽しいエントリーにはなりそうにないということを最初に書いておかねばなりません。
僕自身は金銭的な援助をしてくれた対しては父親に感謝をしているものの、父の人格に対してはあまり尊敬というものを持ったことがありません。働かずに十数年間プラプラしている父にどう接していいのかわからないというのが正直なところです。おそらくナイーブすぎるためか、職を得ても上司が年下だったりするとすぐに辞めてしまう。生活費について尋ねると俺がダメ親父だと言いたいのかと逆ギレされるのでいつも後悔してしまう。これがすごく気に障るのはおそらく同族嫌悪なのだと思います。自分自身、本当はものすごいクズみたいな性質を持っているから、ことさらそれが目に付き気に食わないんでしょう。
母親は一通り苦労しつくし離婚を考えているようですが(そりゃそうでしょう)カネのことでもめている現状ではそれもなかなか叶うものではなさそうです。*1。子は鎹というが、自分が鎹であったというのは他人の足かせとなっていたということでもあり、多少の罪悪感を感じたりもします。でもまあそれはある程度お互い様でしょう。

父の日があったというので、無趣味の父に数学書でも送ろうと本気で思ったりもしました。今日自分に無かったものを明日に向けて積み重ねるということの素晴らしさを思い出してほしいという、近しい人間としての願望です。僕は人生は前進し続けるものだと思っています。子が親にどう生きてほしいか示してはいけない、ということもないと思うのです。

最近またドタバタしているようで、家のことを考えると本当にストレスになる。生まれた瞬間から血縁関係の中にいるというのは、結構グロテスクなことなのだと感じてしまったりします。

*1:貧乏人がカネを持つと本当にろくなことにならないということが感じられる最近です。(カネを持つと言っても、ピッタリ”人生アガリ”できるくらいのちょっとしたものに思います。それも詳しくは教えてもらえない。)