『マンハッタンラブストーリー』


映画じゃないですが。ひとまず小泉今日子演ずる‘A’こと赤羽ちゃんが年甲斐もなくはしゃいでしまう様はなんか可愛い。筋書きは、普通の恋愛ストーリーとはだいぶ違っている。というのも宮藤官九郎が本気で悪ふざけをしたような設定になっている。まあそこがめちゃくちゃで面白いのだけどね。事実は小説よりも奇なりと呟きたくなるようなラストでした。散らかしっぱなしもいいところだが、そもそも男女の仲なんて予定調和もクソもあったもんじゃないだろうし、まあ結局そんなもんなんだろう。
筋書き以外に好きだったところがいくつかある。とくに‘E’ことえもやんのセリフには思わずドキリとした。急にリアルで生々しい感情がちらついて、ハッとしたりした。