どうでもいい話

皆が計画停電や放射性物質に神経質になり、ギスギスとした日本が嫌になり現在逃避行中である、というか日曜日からダラスで開催されているアメリカ物理学会に来ている。発表は月曜日の午後で終わったが、気になるセッションがたくさんあるので最終日である金曜日までいるつもり。
来る前はテキサス州はみんな銃を持っているところで、怖いところなんじゃないかとも思っていたが実際はそんなことはなかった。お店の人も皆気さくだし、アメリカ中の物理学者がダラスに集まって街全体がお祭りみたいな雰囲気になっている。それから3月のダラスは本当に気候がいい。芝生と木陰があればみんな腰をおろし、寝転がり、話をする。アメリカ人はアウトドアが好きだね。
一日中物理の事ばかり考えていられて本当に楽しい。あと数日で寒い日本に戻らないといけないのがとても残念なくらい。就活なんかも、どうでもいい気分になってきた。


話は変わるが、人間の消費"電力"を求めてみる。基礎代謝1500kcalが24時間で等しく消費されると仮定すれば、1500kcal/86400s=6276kJ/86400s=72W。つまり人が1秒間当たりに必要とする食物のエネルギーは72J程度。しかし食物〜ATP〜エネルギーの全過程におけるエネルギーの変換効率が20〜25%程度であることを考えれば、生命維持に必要な真のエネルギーは15W程度ということになる。人間というのはかなりの省エネ的存在と言わざるを得ないという結論。
冗談半分に人力による発電がどうという話をtwitterでよく見かけるので一応計算をしてみた次第。基礎代謝以外の運動はせいぜい基礎代謝と同じ程度のエネルギーしか生み出さないだろうから、変換効率も考慮に入れれば基本的に人力発電の一人当たりの発電量はせいぜい5Wくらいなんでねーの?ちなみに自転車のダイナモは2.4Wくらい。