4冊目「ケガレの民俗誌」

ケガレの民俗誌 差別の文化的要因 (ちくま学芸文庫)

ケガレの民俗誌 差別の文化的要因 (ちくま学芸文庫)


民俗に関する本はこの本が初めてだった。ケガレという概念に関する様々な考察がされている。柳田民俗学におけるハレとケという概念に、その媒介状態としてのケガレが存在するというのが筆者の主張。いうのはケ-枯れであり、霊的な力を使ってハレ空間にて生命力=ケを再度得る必要があるのだ、という。このようにそもそもはケガレという概念にそもそも不浄という意味はなかったという。穢れ - Wikipedia
統一的に論じるという感じではなかったが、あいだに挟まれている日本人の信仰に関するエピソードがとても興味を引いた。