現象論とはつまりどういうことか、というのを友人に説明しようとしたけれど、うまく説明できた気がしない。結局のところ、ミクロな系の特徴を従順に突き詰めていくことなしに、その"こと"を説明できる一般的な理論が存在*1して、そこには何かしらの数理的な構造が潜んでいるのだ、というものの見方である気がする。さて、
今やっている分野を一生続けるつもりはなくて、じゃあどんな分野に興味があるのかといえばもしかしたら生物物理かもしれない、などと思ってしまう。生物学に興味を持ったきっかけを振り返ると、1年生のころにとった生物学の授業だったように思う。*2あの授業はすばらしかった。あくまで教養の授業なのだけれど、特に興味を持ったのは生体内における情報とは、というトピックだった。シャノンの名前を聞いたのはあの時だったなあ。そのときのレポートが出てきたので読んでみた。今読み返すと「自分が頭がいいと勘違いしているいけすかない大学生」といった感じが拭いきれないw

*1:正確に言うと、存在すると確信するだけの説得力を持った形でそれが表現されて

*2:うちの大学には超有名な生物学者がいるのだけど、そちらの方はたいしたことないと思った。あの人は何か新しい見方とかそういうものをみいださなそうだと思った。言い過ぎかと思うけれどあの先生だって「物理なんてものは宗教だ」といって(自分が思うに)学生を攻撃していたので、こっちも腹が立ってるんだ!