論文に出てくる、新しい物理上の概念を、先生に教えてもらっているときのなんとも言えない心地よさのようなもの。すごい。頭の良さが何に出るかって、説明のうまさに出る。こちらがどの程度の理解なのか、見透かされているようですらある。
結局「なんでも同時に素早くできる人」というのにあこがれた時期もあったけれども、そういう人は話してみるとなんか変な知識に食われてる気がする。自分の周りにその手の、極めた人が実はあまりいないせいかもしれないけど。まあとにかく、人生は短いので、科学に打ち込もうと決めたというFeynmanの考え方には全面的に賛同するし、自分にはそれがカッコよくうつるのよな。


で、論文の計算について。先生の「今は大変だけど、山を越えたら見通しが良くなりますよ」という言葉を信じてやるしかない。ちょうどいま、手ごたえが出てきたころだったりする。「慣れるまでは大変だけど、慣れてしまえば一日か、半日で計算できちゃいます。誰か先行してやってないのが不思議くらいで…」という話もされたが、かれこれ似た感じの先行研究論文を読みだしてから一か月が経過しようとしていて、本当にこれを読んだ後に興味のある対象に適用した計算が半日で終わるのか、ちょいと不安だったりもする。