走れメロス ほか四篇

新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)

新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)


森見氏による名作のパロディ(?)。もともと原作も好きだった、安吾の「桜の森の満開の下」のパロディはなかなか良い。
森見氏のお話には、必ずうだつの上がらない、偏屈な学生が登場する。安い下宿で、隣に住むやはりうだつの上がらない学生と鍋を囲んで不毛な話をして麻雀に明け暮れる大学生活、っていうのは、高校生くらいの時、ちょっとうらやましく思っていたような気がしてくる。