左右の起源を宇宙人に説明しよう

http://nantara.seesaa.net/article/119959692.html
左右盲って知ってるかい?(なんたらかんたら様より転載)

26 :VIPがお送りします:2009/05/20(水) 22:27:39.42 id:vUA9bAH70
>>21
いや、教習所で教官に「次ここを右」とか言われて頭が真白になって
歩行者轢き殺しそうになったことがある
教官がブレーキ踏んでくれて事なきを得たけど

35 :VIPがお送りします:2009/05/20(水) 22:31:27.02 ID:9ZZy3Q/eO
自分もだ
「そこ左折して」って言われても数秒間わかんねぇw
左右盲っていうのか ちなみに左利きだ

36 :VIPがお送りします:2009/05/20(水) 22:31:34.04 id:jwisPcB9O
俺は中3になるまで左右の区別がつかなかった
車の運転中に右行ってとか言われると左行ったりして彼女に怒られることがたまにある

このことが科学的なことがらであること

この話は昔日経サイエンスか何かで関連記事を読んだ気がする。別の本だったかもしれないが、脳の仕組みに大きくかかわる、とても科学的な話題だと思った。「バカ」とか個人の能力のせいだとするのは典型的なマイノリティ差別であるばかりではなく、科学的な態度という観点から俺は許さない。

たとえ話、左右の科学的な定義

たとえば異星人が地球へやってきて、上下の概念を説明するのは簡単だ。「正の質量を持つ物体が重力に従って運動する方向が下」といえるから。(風船は?とか言わない!自分で考えよう笑)では、右と左はどうか?

弱い相互作用パリティを保存しないために左右の非対称が生じるので、それによって左右を定義する」というのはひとつの模範解答だろうが、上下の説明に比べるとずいぶんわかりづらい。
もうひとつには、生物の構造を調べるというもので、たとえば人間の身体は左右対称なようで左右対称ではない。心臓は、胃とは反対側の左に位置している。このような説明で、おそらく彼ら(異星人)は納得をしてくれるはずだ。しかし、その「身体の左右に関するルール」と言うのもまた、絶対の正しい定義ではない。なぜならば人間の中には、少数ながら通常の(というと語弊がある。正しくは大多数の、だ)人間とは異なった臓器の配置を持つ症例が報告されているからだ。「しかしこの個体はさっき説明された個体とは別の構造を持っているじゃないか」このような例を異星人に持ち出されたとき、地球人はおそらく歯切れ悪くこう言う事になる。「左右の取り決めはマジョリティーの基準に従う」。左右の絶対的な定義をするのは、不可能ではないがとても難しい。

左右概念の曖昧さ、社会的な取り決めとしての左右

そして、人間の脳が左右を即座に認識できてしかるべきだ、という見方に対して、それには何の根拠もないのだということを指摘したい。左利きの人間に対して左右盲(そんな言葉が当てられていたのか)が多いというのはおそらく左右概念の取得が社会的な取り決めに過ぎないことの現れではないだろうか?専門的な知識がない僕が書くので、ここからはポエムなのだが、つまり幼児が言語を覚えるための期間を持つように、人間は社会的な取り決めを学ぶ脳の適応期を持っていて、その時期を過ぎてしまうと急激に覚えが悪くなる、というあれに似ているのではないか、と。
幼く、脳がまださまざまの情報処理に慣れていない段階で、いろんな情報を与えられた結果、その左右の取り決めを体得する前に適応期が過ぎてしまうのではないか。と、門外漢の僕などは、考えたりするのです。